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管理釣り場でトラウトを釣る

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カーディナル33 後ろ巻きから平行巻きへの改良

   

カーディナル33の最大の欠点と言えば、スプールへのライン巻き形状がいわゆる「後ろ巻き」になること。わかりやすく言えばダイワが採用している逆テーパーのさかさま版(正テーパーというべきか)。このリールはこれさえ解決できれば現在も実用機として問題なく使えるのだ。

カーディナル33 後ろ巻きから平行巻きへの改良

ちなみに今年(2006年)から勘定するとカーディナル33の設計はすでに30歳ということになる。実際のところ、昔のリールは正テーパーが多かった。

その理由としてはどう見てもその方がライン放出抵抗が少ないように思えたし、今のようなライトラインを使わなかったこと、それにほとんどがナイロンモノフィラメントのラインであってフロロカーボンなど存在せず、さほどライントラブルが気にならなかったのだと思われる。トラブルが起こったとしても、太いラインなら直すのも簡単だった。

今の釣りでは感度を重視するときにはフロロカーボンラインは欠かせないアイテムであるが、吸水性のなさからスプールへのなじみが悪く、巻き方にテンションが少なく多少のバックラッシュ状態のままでキャストすると「バサッ」とラインの団子が飛び出すことがある。

ま、細いラインやフロロカーボンのような物がなかった「古き良き時代」にはほとんどのリールが「正テーパー」、まれに平行巻きであったように記憶する。今から30年近く前の話だ。今だって飛距離重視の投げ用リールはちゃんと正テーパーなのある。

まあ、このカーディナル33の場合にはオリジナル状態の後ろ巻きでも、引き抵抗の強いルアーで巻き取り続けながら行なう釣りならばさほどの心配も無用だと思う。巻き取り中のラインに適度なテンションがあって、ラインがしっかりとスプールに巻き取られているならトラブルは起きにくい。

問題になるのは、引き抵抗の少ないルアーの場合や、ラインスラッグを巻き取りつつロッドでボトムをトレースするような釣りの場合だ。このような釣りでは巻き取られるラインのテンションが少なく、これがトラブルを呼びやすい。これが正テーパーの巻き取り形状だとなおさらで、平行巻きでさえあればかなりトラブルを回避できるということだ。

さて、カーディナル33で平行巻きを実現するにはどうするのか?

このリールは今のほとんどのリールと異なり、スプール裏のワッシャの増減では巻き取り形状を加減できない(これができれば簡単なのだが)。

そこで、最も簡単なのはローターに下駄をはかせてラインの巻き取り位置をフロント側へずらす方法だ。ワッシャーをローターの裏に一枚追加するだけでOKというチューニングだ。ちょうど良いワッシャーがあればそれで良いのだが、用意できない場合は以下の通販サイトで入手できる。

http://www.gaar.co.jp/custom/custom.htm#cardinal_spacer

ちょっと高いけど、これはある意味ノウハウ代だと思う方が良いだろう。これがありげでなかなかないワッシャーだ。まあ、金属工作ができる人なら自分で作るのもよいだろう。理屈は至って簡単なのだ。

アブガルシア カーディナル 33【復刻版】
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