中古購入のオキテ

中古購入のオキテ
「初めて使うモデルは中古で買わない」
逆に言えば・・・
「使ったことのないモデルは新品でしか購入しない」
また・・・
「すで使っていて知っているモデルしか中古では買わない」
これは特にリールに関して、私が自分で決めている中古タックル購入のオキテだ。
■新品の状態を知っておく必要性
私自身は自分が使いはじめる道具が中古であろうが新品であろうが、使える品物であれば実質的に気にならない。
ところが、ことリールに関しては、すでに自分が使い込んで知っているリール以外は中古で買おうと思わない。
要するに、現役で動いているマシンのスペアとしてしか中古は買わないということだ。
そもそもがなんで2台目以降が必要かと言えば、それはメーカーが新製品を出すたびに今使っているマシンが廃盤の憂き目に合う可能性があるからだ。
釣りのタックルに関しては、新製品であればそれだけで満足できるかというとそんなことは決してないのだ。
今手にして使っているそのマシンでしか得られない感触というのが明らかに存在する。
新製品にどんな新機軸が導入されようと、それは数年の歳月を経ないと有用か不必要か判断できない。(シマノの密巻きを見よ!)
現在得られる自分にとっての最善の状態を確保するためには、十分に気に入ったマシンであれば2台目以降をキープしておくのは利口な話だ。
ところで、初めてあるマシンを使うとき、それが中古であると「メーカー出し」での状態が把握できない。
中古というのはまったく無改造であったとしても、新品とは明らかに調子が違うのだ。
しかし、新品に近い状態の物の調子を知らないと、その中古が新品からどのように異なる調子に変容しているかわかり得ない。
「ハンドルの巻き心地、ベールが返る感じ、ドラッグの滑りよう」などなど、新品状態としてはどんなだったかがわからなければ、今の状態が「これでいいのか?」という疑問が出る。
もしかして「ドライブギヤはへたりかけていないか?」「ドラッグプレートはマトモか?」「ここのベアリングは摩耗しているのか?」こんなことがわからないのだ。
新品状態から使ってさえいれば、しだいに変容する調子を知ることができ、どのパーツがどのようにアタリがついて、そして摩耗するとどうなるかがわかる。
だから、自分がすでに持っているマシンの2台目を中古で入手するというのなら、状態把握も困難ではないだろう。
しかし最初から中古を使うとその見当がつかないのだ。
ことリールに関しては、初めて使うマシンは新品か未使用に近い新古品をお勧めしたい。
一方ロッドの中古に関しては、ブランクの疲労は取り返せないものなあ。どういじろうにも自分では手も足も出ません。
しかし、ロッドもリールと同じようにある程度はエージングのかかった物の方がよかったりすることもあるように思う。
冒頭の画像はカーディナル33の内部。どの部品がどう働いてるのか一目瞭然といった設計だ。
あっと、この画像に見える部分で2箇所はオリジナル状態ではありません。

アブガルシア カーディナル 33【復刻版】
高性能なだけの国産リールに飽き足りない人にお勧め。「ちょっと使ってみようかな」という程度ではたぶん使えません。
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